2021/06/23
【木の家のこと、あれこれ】
新築の木の家に足を踏み入れると、さわやかな木の匂いがします。
木の家具にただようほのかな匂いに心は安らぐこと、ありませんか?
私たちが木に感じる温もりは、見た目の美しさや肌触りだけでなく、木の匂いも関わっています。
木の香りは天然のアロマセラピー
木の精油成分はフィトンチッドとも呼ばれます。
樹種によって種類、含有量が異なるので、スギの匂い、ヒノキの匂いというようにそれぞれ特有な香りを持っています。
木の香りは人のいらいらを押さえてリラックスな状態を作り出します。
辺材と心材
家をつくる時の材料として素材に求められることは、「強度」と「耐久性」ですが、実は国産材はその両方を兼ね備えているのです。
強度のある辺材と耐久性のある心材を使い分けることで、木の家はさらに長持ちします。
心材は抗かび・抗菌作用があり、湿潤状態においても黴びにくく、腐りにくいことが知られています。
さらに、ヒノキ材の木屑の中ではダニが死滅することが確かめられています。
木の精油の作用
樹種にも因りますが、防蟻、防ダニ、防虫作用があります。
皆さん、樟脳(しょうのう)をご存じでしょうか?
天然由来の防虫効果を持った粉末状のもののことです。
クスノキという樹木を原料にして水蒸気蒸留法によって製造されています。
現在のように衣類向けの防虫製品が豊富になかった時代、一般家庭では防虫剤として樟脳(しょうのう)を使いながらタンスや押し入れの中の衣類を虫食いから守ってきました。
人の健康に関連しての実験結果
実験によると、マウスにヒノキなどの匂いを嗅がせると運動量が増加したことや、 木製、コンクリ-ト製、アルミ製の飼育箱で生後15日間の生存率を確かめたところ、木は85%、コンクリートは7%、アルミ製は41%であったと報告されています。
木の香りのもとでは、ラットの睡眠時の脳波にα波が20~30%も増加したことが示されています。
木の香りはストレスによって現れる精神的発汗を抑え、脈拍数も安定するので安眠が得られるのだといわれます。
さらに、ヒノキからの精油成分が、院内感染で問題視されるMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の発育を阻止すると発表され話題になりました。
高い調湿効果と断熱効果
木には、高い調湿効果と断熱効果があります。
室内の湿度が高くなれば水分を吸収し、逆に、室内が乾燥すると木に含まれている水分を放出することで、自然と湿度を調整しています。
人が快適と感じる湿度は約40%から60%と言われていますが、木の家では湿度を約50%に保つことができます。
そのため、快適な空間を維持できると同時に、湿気が原因で起こる様々な住宅問題(結露・ダニ・カビなど)に対しても、大きな効果が期待できます。
また、木は高い断熱効果も持っています。
木の断熱効果はコンクリートの約12倍、天候や周囲の温度に影響を受けることが少なく、部屋の空間を快適に保つことができます。
断熱効果が高ければ、温度調節としてエアコンに頼ることも少なくなりますので、省エネルギー効果も同時に期待できますね。
竹野内建設は、
住まいは人を守ったり、子どもが育つ大切な環境として捉え、
心身を健やかに保つように使用素材を精選し、
採光・通風・ご家族の暮らしの動線に配慮した間取りを提案しております。
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