【家づくりの知識】子ども部屋の新しい考え方

子ども部屋ははっきり言うと、いらない

家づくりを考えた時、皆様はまず何を一番に考えますか?

子供部屋のことを考えられる人も多いのではないでしょうか。確かに、昭和の時代には個室があるのは憧れであり、お子さんが2人いれば二段ベッドで勉強机を並べるというスタイルが多かったようです。

家族が集うリビングというのが家の中心

ところが、最近はリビングで家族が緩くつながるという暮らし方が主流です。個室に閉じこもらず、リビングや共有スペースの一角を学習スペースにするお家も増えています。

リビングでテレビを見る幼児

子ども部屋を作っても、お子様が小さいうちは結局はリビングで親と一緒にいるし、おもちゃや絵本、衣類などをいちいち子供部屋に取りに行くとかは不便ですね。また個室が家の中に増えるぶんは掃除の手間も増えます。

リビングやダイニングで勉強

小学生になってもリビングやダイニングで勉強する。小さい子どもはそれが安心なのです。家事をしている親の目が届く場所であり、親に聞いたり、兄弟姉妹で教えあうこともできます。弊社のお客様に聞くと、キッチンの奥に設けた「作業室」で小学生のお子様が勉強しているとのこと。

ダイニングルームのスタディコーナー

お子様が勉強するという作業室

ダイニングで遊ぶ幼児

もし、子ども部屋を考えるなら

弊社では成長にあわせて柔軟に変えられる間取り設定をご提案しています。

最初は「フリールーム」として内装もシンプルに、多用途に使います。必要になった時期に、間仕切り壁や建具を設けて部屋を区切るというプランで間取り提案をさせて頂く家庭もあります。新築時のイニシャルコストも抑えられますね。

2か所の出入り口のあるフリールーム

コロナ禍で推奨されている在宅ワークの問題もあります。自宅で仕事をする方などにご好評なのは勉強机をおかず、家族共用のコモンスペースにワークテーブルを置く形式。本棚なども置けばファミリーライブラリーとなります。

親子で一緒のデスクで仕事や勉強をするようにすればスペースを有効活用できます。

リビングのワークコーナー

1990年頃に建てた我が家

1990年頃に建てた我が家には子ども部屋がありました。そこに学習机を2つ並べていました。児童館で宿題を済ませて帰るのでランドセルを置くだけの部屋でした。子どもの二段ベッドは私たちの寝室に置いてあり、親子一緒の空間に寝ていました。

子どもたちが子ども部屋を実際に使い始めたのは、中学1年生の時からです。9畳の部屋を2分割し壁で仕切り、二段ベッドは分離して、それぞれの部屋となる部分に置いたのです。

それから、高校卒業するまでその部屋を使いました。しかし、県外の大学へ進学したので、帰省時に寝室として使用する以外は部屋は用途を失いました。

そうなるとですよ?大学入学を機に家を出てしまったら、子ども部屋の使用期間は6年間ということです。

30代で新築し、夫婦で50年近く住む家の、たったの6年間です。そんな短い期間のために、立派な子ども部屋、つくりますか?

 

竹野内建設は、

住まいは人を守ったり、子どもが育つ大切な環境として捉え、

心身を健やかに保つように使用素材を精選し、

採光・通風・ご家族の暮らしの動線に配慮した間取りを提案しております。

住まいのこと、家づくりのこと、どうぞご相談ください。

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